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おかのうえです。
くまモンは まちなみを ながめていました。
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そこに、ひとりのおさんぽちゅうの おじいさんが とおりかかって、
くまモンの となりにすわりました。くまモン、さむくないかい？
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おじいさんは すいとうから おちゃをそそいで、
くまモンに わけてくれました。
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くまモンあのね。
じゃぐち から みず や
おゆ がでるのって、 しあわせなことだね
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あのひ、みずが でなくなっただろう。
みずがのめなくて、 ごはんもつくれなくて、
それからトイレもながせなくて、 たいへんだったんだよ
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でも、とおくから みずを とどけてくれたひとや、
いっしょうけんめい、 すいどうを なおしてくれたひとがいて。
じゃぐちから みずがでたときは、
すごくうれしかったんだよ
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くまモン、 おちゃがほしくなったら、 いつでもいってね
くまモンは おちゃをのんで ポカポカした てをふって、
おじいさんを みおくりました。
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くまモンは また、まちなみを ながめていました。
するとおんなのこが おやつをたべながら やってきました。くまモンあのね。おやつをたべられるのって、
しあわせなことなんだね
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あのね、すきなときに、すきなものを たべられないときも
あったんだよって おかあさんがいっていたの。
だからおやつを おいしいって おもえるのは、
しあわせなことなんだってボクもそうおもうモン
とくまモンはいいました。
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だからくまモンにも おすそわけするね
おんなのこと くまモンは、 いっしょにおかしをたべました。
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くまモンは おやつをたべて、 おなかがいっぱいになって、
すこしうとうとしていました。くまモンあのね・・・・・・
あ、ごめんね、 おひるねしていた？
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くまモンがめをあけると、 となりにおんなのひとが すわっていました。
だいじょうぶだモン
と、くまモンはいいました。
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くまモンあのね。 よる、ぐっすりねむれるのって しあわせだね
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あのひは でんきも つかなくてまっくらで。
こわかったから、 かぞくみんなでいっしょに、
てをつないでねむったの。
こわかったけど、すごくあったかい
きもちにもなったんだよくまモンは なんどもうなずきました。
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くまモン、いつもみんなのはなしを きいてくれて、ありがとう
ふたりはそっと、 あくしゅをしました。
くまモンも、 あったかいきもちになりました。さて、いえにかえって ごはんのしたくをしないと。
くまモンも、 きょうはぐっすりねむってねくまモンは てをふって さようならをいいました。
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だんだん、ひがくれてきました。
くまモンはたちあがって、 おかをくだりはじめました。と、むこうから、 ポツンと、ちいさなあかりが みえます。
ちいさなおとこのこでした。
くまモン。 おかあさんが、くまモンを
むかえにいっておいでって
ぼくにいったの。 いっしょにかえろうよありがとうだモン
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くまモンあのね、しってた？
なんねんかまえのきょう、 おおきなじしんが おきたんだってそうだモン
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ぼく、そのときはおかあさんの おなかのなかにいたんだけど、
おかあさんは みんなで、てをつないで ねたんだって。
だから、こわくなかったんだって
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くまモンとおとこのこも、 てをつなぎました。
くまモンあのね。 くまモンはどこにもいかない？
ずっとここにいる？いるモン
ぼくがおおきくなっても、 ずっといっしょにいてくれる？
もちろんだモン。 いつでも、『くまモンあのね』って
はなしかけてほしいモン。ふたりはそのまま てをつないで、 いっしょにかえっていきました。
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