鳥たちが、きょうの寝床へと帰っていく。
そろそろ夕食の支度をはじめよう。
その土地でとれたご馳走を、その土地の自然のなかでいただく。
どんな一流レストランよりも、贅沢かもしれない。
たき火を囲んでの話は尽きない。ラグーンからそよぐ夜風のように、
おだやかな時間が流れていく。
大人になるって、楽しいことかもしれない。
素直にそう思えるようになったのは、いつからだろう。
ぼくは今、こんなにもゆたかだ。