日本一の柑橘収穫量を誇る愛媛県。街を歩くだけでも、柑橘を使った様々なおいしいもの、かわいいものに出会えます。
連載第3回では、松山屈指の観光スポット道後温泉を散策して、かわいくっておいしい伊予柑アイテムをハンティング!
また、採れたての伊予柑を使ったアレンジスイーツ作りにもチャレンジしました。
日本最古の温泉・道後温泉で、見てかわいく、食べておいしい伊予柑アイテムを探しました。
120余年の時を刻む
道後温泉のシンボル
愛媛を訪れたなら必ず立ち寄りたい、“日本最古の温泉”として知られる道後温泉。松山市から路面電車で25分ほどとアクセスが良く、風情のある街並みが楽しめます。さらに、「道後オンセナート」などのアートイベントを開催するなど、新たな試みも相まって、全国でも屈指の人気を博しています。
そんな街のシンボル的な存在の施設が、こちらの「道後温泉本館」。人気アニメのモチーフになったとも言われている、明治時代に建設された木造3階建て建物は、1994年には公衆浴場としてはじめて国の重要文化財にも指定されています。
お湯は源泉かけ流しという贅沢さ。泉質はアルカリ性単純温泉でサラリとしていますが、湯上りはしっとり。入浴後も湯冷めしにくいと評判なんです。
昨年9月には、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」がオープン。こちらは愛媛の様々な伝統工芸と最先端のアートをコラボレーションした作品で装飾された、本館とは違った趣の外湯になっています。本館に比べて浴室が広く、露天風呂も用意されているなど、「よりゆっくりと道後温泉のお湯が楽しめる」と評判を呼んでいます。浴室でプロジェクションマッピングの投影を行うなど、ユニークな試みも。
源泉かけ流しの足湯で
旅の疲れを癒やして
駅前には「道後温泉本館」と同じ湯を使用した源泉かけ流しの足湯も。道後温泉ではこちらのほか、11箇所の手湯、足湯が無料で利用できるそうです。街散策の合間に足湯巡り、なんていうのも楽しそう!
自分用に、おみやげに。
メイド・イン・愛媛なアイテム探し
「道後温泉」の名湯を楽しんだあとは、すぐそばにある商店街「道後ハイカラ通り」を湯上がり散歩。こちらにある「伊織 道後湯之町店」は、高い吸水性や安全性など、品質のよさが広く認められ、国内No.1の生産量を誇る今治タオルの取扱店です。普段使いのタオルはもちろん、オーガニックのベビー用品やタオルケットなど、ギフトにオススメのアイテムも多数。タオルに精通したスタッフが、ぴったりの一枚を提案してくれるというのも心強いですよね。
タオルに加え、愛媛県をはじめ、四国・瀬戸内で作られているジュースや調味料、お菓子、砥部焼の器など、“メイド・イン・愛媛”なプロダクトも豊富にラインナップ。まさに、おみやげ探しにぴったりなお店なんです。
こちらのフェイスタオルは、みかんの花をモチーフにしたかわいらしいデザイン。オレンジ、イエロー、ホワイトの3色展開で、オレンジは愛媛限定カラーなのだそう。ふかふか、やわらかな手触りでずっと触っていたくなるほど。
愛媛柑橘の専門店で
甘酸っぱい伊予柑ジェラートを
同じ商店街にある愛媛特産の柑橘類・柑橘加工品を扱う愛媛柑橘果汁の専門店「愛媛果実倶楽部 みかんの木」で伊予柑のジェラートを発見! 甘酸っぱくてちょっぴりほろ苦い、伊予柑の旨味をたっぷりと感じることができました。湯上がりに食べたら、なお美味しそう♪
松山空港の国内線到着口には、愛媛県今治市出身の美術家・田窪恭治さんが
原画を制作したステンドグラス作品「蜜柑 ミカン みかん」が飾られています。
約3,000のガラス片をつなぎ「南予の海岸線に広がる段々畑」を表現したのだそう。
色鮮やかなみかんの木や実がきれいで、訪れるたびに写真を撮ってしまいました。
おうちで作れる簡単レシピで、伊予柑をオシャレに、かわいくアレンジ!
そのまま食べるか、ジュースにするのが主流という伊予柑の新鮮なおいしさを求めて、採れたての伊予柑を使った、スイーツ作りに挑戦!おうちですぐに再現できる、レシピ付きでお届けします。
伊予柑スイーツ作り、
まずはこれから!
甘酸っぱさと皮のほろ苦さが調和した「伊予柑のシロップ煮」。皮を細かく刻んでトッピングしたり、シロップをソースにしたり、乾燥させてドライフルーツのように楽しんだり。ひとつ作っておくだけで、アレンジの幅がぐっと広がります。
定番のフレンチトーストに
ひと工夫。
甘酸っぱくて爽やかな大人味に。
すりおろした皮入りの卵液にひと晩浸すことでぐっと風味豊かに。伊予柑のシロップ煮をたっぷりのせて召し上がれ!
【1人分】
ここがポイント!
使用するパンは、生地の目が荒く、卵液をしっかりと吸ってくれる山食(山型食パン)がおすすめ。バターをたっぷりと塗ったフライパンにパンをのせて、全体に焼き色が付くまでしっかりと焼くのが香ばしさを引き出すポイント。
生地からふわっと爽やかな香りがする! これって卵液に混ぜた皮の香りかな?
シロップをかけるとより甘酸っぱさが増しますね。あっさりとしていて、いくらでも食べられそう。
+ヨーグルト&アイスで
清涼感のあるパフェ仕立てに。
果肉のほか、シロップ煮、ジュレ、ドライフルーツなど、様々なアレンジ伊予柑をトッピングした“伊予柑づくし”なパフェ。
【1人分】
ここがポイント!
伊予柑の天地を切り落とし、包丁で皮を剥く。薄皮に沿うように斜めに切り込みを入れると、きれいに実が取り出せます。残った皮はすりおろしてフレンチトーストの卵液へ。
オレンジと白のコントラストがきれい!これからの季節にいいですねー。
伊予柑の果肉、ヨーグルト、ジュレが層になっているんですね。スプーンを差し込むごとに違う味が楽しめるのがイイ!
上に飾られたドライ伊予柑のほろ苦さも甘いパフェの箸休めにぴったり。伊予柑ポッキーにジュレやアイスを絡めて食べるのもおいしいですね。
お菓子とお酒、フランスをこよなく愛するパティシエール。東京・代官山の「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」で師範を取得、「フランス国立高等製菓学校」での研修を経て、06年京都でパティスリーをオープン。現在は「お菓子教室シトロン」を主宰するほか、ビストロやワインブラッセリーのオーナーも務める。レモンをはじめ、柑橘を使ったデザート作りがお得意。
伊予柑のおいしさを余すことなく楽しめるアレンジスイーツ、いかがでしたか?
「伊予柑はそのまま食べるかジャムに加工するぐらい」と話していたおふたりも
「伊予柑ってこんな楽しみ方も出来るんだ!」「見た目もかわいくてインスタ映え必至ですね。
家族や友達に作ってあげたい♪」と大満足の様子でした。
どれもスーパーなどで手軽に購入できる素材&作り方も簡単なので、ぜひおうちでも作ってみてくださいね。
道後温泉での足湯巡りや街歩き、伊予柑を使ったアレンジスイーツ作りなど、今回の取材も盛りだくさん。特に印象的だったのが、料理家の山本先生に教わった「伊予柑のシロップ煮」のおいしさとアレンジ力の高さ!「大量に作って冷蔵庫に常備しておきたい!」と思っちゃいました。
生地がふかふかでしっとり!上にのせた伊予柑のシロップ煮とも合いますね。